社会人として働いていると、転職やキャリアップについて考えることはありませんか?最近では転職するのが一般的になってきて、ずっとこのまま同じ場所で同じ仕事をしても大丈夫だろうか?と悩むことがありますね。この記事では、転職やスキルアップの為に必要な知識やスキル獲得で活用したい制度や政府の推奨する「リカレント教育」について解説していきます。
本記事のライター:比呂屋和成
福祉系の大学卒業後、働きながら勉強して社会福祉士の試験に合格。その後は介護支援専門員の
資格も取得し、転職のために他県へ移住。現在も福祉の仕事に携わりながらwebライターとしても活動中。
本記事を最後まで読んだらなぜ、学校を卒業してからも勉強することが大切なのか、リカレント教育と活用したい支援方法を知ることができます。転職やキャリアップを考えているけど、何から始めていいか迷っている方は是非、参考にしてください。
リカレント教育とは
リカレントとは「繰り返す」「循環する」という意味です。リカレント教育とは学校を出て働いてからも、転職やキャリアップ等の為に必要な知識やスキル習得の為に社会人が学び直すことです。近年、このリカレント教育が注目集めており、政府からも様々な支援や助成金制度が用意されています。
参考:政府広報オンライン
リカレント教育が注目されている理由と背景は?
これまでの私たちの生活は、新卒で就職して定年まで働いた後、その後は第2の人生を送るというスタイルが一般的でした。しかし今は働いてからも様々なライフスタイルを送ることができ、それぞれ必要なスキルや知識の習得の為、学び直しが必要になりました。
では、なぜライフスタイルが多様化したのか。それは平均寿命が延び、技術の革新や働き方改革等の影響で転職や起業して新たな分野に挑戦、子育てしながら働く、資格を取得してキャリアップを目指すといった一つに縛られない様々な生き方が生まれたからです。
例えば、福祉の仕事を例に挙げると、介護福祉士を取得し、5年間介護の仕事を行うと介護支援専門員の受験資格を得られます。試験に合格し研修を受けると介護支援専門員としてキャリアアップすることができます。
このように資格取得することで、より高い専門性を身に着けることができます。専門性を高める ことで社内でも重要なポジションに付ける可能性が高く、その分野での転職や独立、起業を行う際の手助けとなります。
転職やキャリアアップででおススメする資格
数ある資格の中で比較的、取得しやすく評価されやすい資格5つ紹介します。
- TOEIC Listening & Reading Test
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
- ITパスポート
- FP(ファイナンシャル・プランナー)
- 宅地建物取引士(宅建士)
それぞれの特徴について解説します。
TOEIC Listening & Reading Test
日常生活やグローバルビジネスで活用する英語で聞く・読む能力を測定するテスト。200問の問題をマークシートに記入。スコアは990点満点です。外資系などの多くの企業が評価対象としています。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
WordやExcel等のMicrosoft Office製品の操作スキルを証明する為の国際的な資格です。多くの企業でOffice製品を使用しており、資格を持っていることで事務職や営業職などで需要があります。一般レベルと上級レベルに分かれています。
ITパスポート
ITの基礎知識を習得していることを証明する国家試験です。IT系への転職時に一定の水準の知識やスキルを保有していることをアピールできます。
FP(ファイナンシャル・プランナー)
税金、保険、年金等の私たちの生活に関わるお金に関わる知識と幅広い視野を保有していることを証明する資格です。国家資格のFP技能士と民間資格のAFPとCFPがあります。金融や保険業界への転職で役立ちます。
宅地建物取引士(宅建士)
不動産取引の専門家を証明する国家資格です。不動産取引を行う場合、従業員5名の内、1名以上の宅建士の配置が義務付けられています。ニーズが高く、不動産業界への転職に有利な資格と言えます。
資格取得していることで転職やキャリアップで有利になりますが、自分の希望する職種に必要かどうか見極める必要があります。資格よりも実務経験を重視する仕事もある為、勉強を開始する前に本当に必要かどうか事前に調べる必要があります。次にリカレント教育を始めるにあたって役立つ支援やサービスを紹介します。
リカレント教育を始める際に利用したいサービスや支援制度
学びの発見や具体的な支援を5つ紹介します。
- マナパス
- 教育訓練給付金
- 高等職業訓練促進給付金
- キャリアコンサルティング
- 公的職業訓練(ハロートレーニング)
サービスや支援方法についてまとめました。
マナパス
マナパスとは、文部科学省事業で開設・運営しているウェブサイトで、社会人の学びについて情報がまとめられています。学習したい分野や取得したい資格の条件を検索することで、大学、専門学校等の講座を知ることができます。
「在校生・修了生インタビュー」では、リカレント教育で知識やスキルを習得した方々のインタ
ビューが掲載されています。自分の学習のモデルとして参考にしてください。
教育訓練給付金
雇用の安定と就職の促進を図る為、能力開発やキャリア形成を支援します。厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の20~70%の支給が受けられる制度です。
高等職業訓練促進給付金
ひとり親世帯を対象にした経済的自立を支援する制度です。こども家庭庁と各自治体が協力して実施しており、対象となる講座の受講や資格取得、就職することで費用の援助を受けることができます。
子ども家庭庁 母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業について
キャリアコンサルティング
在職中の方を対象に、今後のキャリアについてサイトからコンサルタントに無料で相談できます。オンラインによる相談も可能です)。
公的職業訓練(ハロートレーニング)
希望の職種に就くためのスキルや知識などを無料で習得できます。
※雇用保険の非対象者でも、一定の条件を満たすことで、月額10万円の支給を受けながら訓練を受けられます。また、新型コロナウイルスの影響で休業やシフト減となったかたも、働きながら訓練を受けられます。
独学と講座(スクールや通信)どちらで学ぶべきか?
予算や時間は人それぞれ異なります。独学と講座のメリット・デメリットをまとめました。どちらの勉強方法が向いているか参考にしてみてください。
独学
書籍や動画サイト、音声教材等を活用して、基本的に一人で勉強をしていきます。メリットとして、高い受講料を払う必要がなく費用を抑えることができます。また、休日や移動時間等を活用することで自分のペースで学習することができます。デメリットとしては、勉強でつまずいた際には相談できる人がいない為、学習効率の低下や途中で挫折してしまうといったことが挙げられます。学習コストを抑え、計画的に勉強したい方は独学がおすすめです。
講座(スクールや通信)
自分で調べながら学習していくと、挫折したり時間が掛かったりするデメリットがあります。しかし、スクールや通信等の講座では、講師から教えてもらったり、質問できたりする為、効率良く学習できるメリットがあります。デメリットとして受講料を支払う場合が多く、独学に比べて学習コストは高くなります。また、ある程度時間を確保する必要がある為、独学で限界を感じる方や短期間で効率よく学習をしたい方におススメです。
目的やライフスタイル、予算に応じて自分に合った学習スタイルを見つけると継続しやすいです。また、学びたい分野や講座を受ける際の支援制度は前項のリカレント教育を始める際に利用したいサービスや支援制度に記載しています。参考にしてみてください。
その他 情報化社会でも読書に価値がある理由
現代はインターネット検索やAIの活用で欲しい情報がすぐに手に入ります。そんな便利な世の中であっても、読書には価値があります。読書をするメリットの一つは思考能力が鍛えられることです。インターネットやAIで得られた情報は見やすくまとめられ、素早く知ることには長けていますが、知識の深さや本質を捉えることには不向きです。
一方で知識の量や質を知るには、本のほうが媒体として優れています。1冊をしっかりと読み切るのに時間と読解力が必要で、継続して読書をすることで脳が鍛えられます。その結果、情報を整理する力や本質を見抜く力が身に付きます。アスリートも競技に必要なスキルの練習だけでなく、フィジカルや体力トレーニングを行いますよね。読書を習慣的に行い、学習の土台を頑丈にすることで、より効率よく知識を吸収できるといえます。
まとめ
今回は大人になってから学び直す理由やその方法、分野等について解説しました。現在はテクノロジーが凄まじいスピードで進化しています。スマートフォンが普及し始めてまだ15年ぐらいですが、スマホを持っていることが前提の世の中となりました。そして今はAIが急速に私たちの生活に普及し始めています。世の中はテクノロジーの進化でめまぐるしく変化していきます。これまで当たり前だった仕事や文化が数年後には衰退しているという事態が起きています。
だからこそ、私たちはこの目まぐるしく変化する世の中を生きぬく為に、今一度、自分の中の可能性を探る必要があるのかもしれません。なかなか勉強を継続して行うのは大変ですが、継続してきた力は必ず人生を助けてくれます。この記事を読んだあなたの人生がより豊かになることを願って。
参考文献:政府広報オンライン
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